Maker Faire Bay Area 2018に行ってきた話
はじめに
3/31にあった高専カンファレンス in 高尾でSXSWに行ったという話をしたところ,福井高専の卒業生でjig.jpの代表取締役の福野さんからMaker Faire Bay AreaでIchigoJamの展示に行ってこないかという話を頂き,航空券代などを負担していただき行ってきました.その話を書いていきたいと思います. 今回は先日アメリカ/テキサス州Austinで開催されたSXSWに行ってから2カ月後,まさかまたアメリカに行けることができうれしい限りです.
注) Maker Faire以外のBay Area観光の話はまた別に書きます. またオペミスで写真が入っていたSDをフォーマットしてしまい絶賛データを救出中ですのでできたら適当に作品など追記します.
Maker Faireとは
本家のページから言葉を借りてきましょう.
Maker Faire is the Greatest Show (and Tell) on Earth—a family-friendly festival of invention, creativity and resourcefulness, and a celebration of the Maker movement.
下手に翻訳してもあれなので,これを読んで意味をくみ取ってください. DIYが好きな人が集う巨大な文化祭みたいなイメージが適切なのではないかと自分は思っております. 全世界各地で開かれておりまして,アジア圏だと東京/深圳/シンガポールなど割といろいろなところで開かれています.
Maker Faire Bay Area
アメリカ サンフランシスコのやや南,Bay Areaと呼ばれる地域のSan Mateoで開催されています.あの皆さんご存知のシリコンバレーと呼ばれるであろう地域はちょうどこのあたりから南の方にかけてです.
ちなみに,Maker Faireの元祖です.調べによれば2006年にBay Areaで始まって,それからどんどんと規模が大きくなり,世界に拡大していったようです.この元祖Maker Faireですが,Maker Faire Tokyo なんかより規模が死ぬほどデカいです.体感で5倍くらいでしょうか.
Bay AreaはTokyoのArduinoやRaspberryPiを使った細やかなガジェットというよりかは,とにかくデカい工作物が多いです.MFTのようなガジェット類の展示もありますが,下に紹介するような馬鹿といえば馬鹿なのですが,大人の本気って感じの楽しい展示物がたくさんあります.後ろの方に画像でいろいろと紹介していきたいと思います.
IchigoJamとは
IchigoJamは初学者向けのBASICが動くシングルボードコンピューターで簡単にプログラムを動かすことができることが売りです.先日自分が全国放送されてしまったNHKのモンゴル特集でも,IchigoJamを使った授業をやっているようで,また,福井の方とかでは我々の親世代(BASIC現役世代?)に向けての教室などが開かれたり,この一億総プログラミング社会になるであろう21世紀で非常に重宝するデバイスであると思います. 初学者だけでなくギークな人たちにもHackのしがいがあるでデバイスであります.1プログラムあたり1024Byteしか使えないので,そのサイズにいかに高度なプログラムを収めるか的なコードゴルフを楽しむ人もいます.現地で泊めてもらったInuroさんはテトリスを実装していました. まぁそんなこんなで初学者にもプログラマーにも楽しいコンピューターとなっています.
展示してみて感想
こちらが我々のブースです.
これはSXSWに行ったときにも感じましたが,技術界隈の人は片言の英語であろうとも,割と聞いてくれます.そして,That's cool.とかYeah.と言って相槌を打ってくれます.これがすごくありがたいです.そしてちょっと言葉につまずいてもちゃんと待ってくれました.まず,相手のことを尊重してくれます.そしてリアクションが大きいので説明してて聞いてくれてると言うのを感じることができるのが良かった. ブースでミニゲームを色々と置いてあった関係でちびっこたちが結構遊びに来るのですが,ちびっこたちもすごく良い反応をしてくれて楽しかったです.反応してもらえるってことがここまで楽しいものとは...日本人ももっとクールを気取ってないで大きなリアクションをしてくれると楽しい世界になるだろうなと思います.
Maker Faire Bay Area の展示物紹介
Maker Faire Bay Areaですが,屋外展示ブースの広さもすごく,とりあえず火を吹いたり,でっかい乗り物が動いてたりします. 下の動画はDay1のパエリアパーティで撮った,火を吹く名状しがたい何かです.
先程の動画を取ってるときに取った静止画です. Day1の終了時間後にあったMakerたちにパエリアを配るパーティがありまして,その会場にわざわざ動かして来て,火を吹いてくれました. 結構日がくれて気温が低くなり,寒くなってきたところで,思いっきり火を吹いてくれまして,かなり暖かくてありがたかったです.写真だと迫力が薄れますが,かなりインパクト強いです.
これは中華系の企業(?)が出してたブース.ニキシー管,VFD管などレトロな表示感を使った時計とかを扱っていた で,まさかの Divergence Meter .アメリカでも通じるの?と思いましたが,中華系の企業だったので,そのまま持ってきただけでしょう.ここには写真を載せませんが,かなり完成度高いと思います.ぜひ検索して比べてみてください.ちなみに,お値段は800ドルくらいで,これは買えないという感じでした. これはIchigoJamブースの近くにあったPersonal CNCを売ってる企業さんのブースです.本当に会場で金属を削り始めててお前マジかという感じで,また,Personal CNCと売り出せるのもアメリカクオリティだなと思いました.割と人が群がっていたのが面白かったです.(でっかい乗り物とか作ってる人は部品もCNCで作りたくなるのだろうか) こちら偶然見つけた日本企業さんのブース,真空にして,プラスチックの板を型に押し付けて,整形しちゃうってやつです.ピカチュウとか配っててちびっこには人気そうでした. こちらはどこの世界でも同じ,レゴの世界です.Caltrainとか走ってて地元感出てて良かった(左奥に見えるのがそれ). 水カッターです.目の前で実演やってました.木でもチタン合金でもだいたい何でも切れるらしいですが,お値段が20000$とかでとてもじゃないけど手を出せなさそうな機械.高専の工場あたりに水カッターあると色々と楽しめそうではあるとか思ったり. こっからがよくわからない乗り物シリーズです. よくわからない乗り物に来場者を載せて楽しませていました. まず一つ目は本当によくわからない乗り物です. これゴミ箱にまちがえられてるっぽくて,かなりゴミを投げ込まれてて悲しい感じになってました. 写真をよく見てもらうとこれはゴミ箱じゃないよって言ってると思います. これ結構走り方がしゅーるでいきなりよくわからない物体がこっちに走ってくる!?という感じですごく良かったです. 謎の乗り物,こちらは無駄に前輪が大きい車と言うんでしょうか,まぁ表現としては間違っていないと思います. 多分,なんかチェーンソーか,何かよくわからない小型のエンジンが積んであって,前輪が見事に回ります. 実際に動いてるところを見ると,迫力があってすごいのですが,なんでお前こんなもん作った感がすごくて,これがBay AreaのMaker Faireって感じですごく良いです.(何か元ネタがあるなら教えてほしい) 他にはこんな機関車があったり. こちら日本のみなさんも見覚えがあるのではないでしょうか.鈴木さんです.今回がBay Area初の出展と言っていましたが,かなり人気で楽しそうでした.こういうところにアメリカの国民性が出てるような気がします. どこにもStar Warsの根強いファンはいるもので,BB-8がいました.結構リアルで首がくるくる回ったりして完成度が高かったです.奥にもR2D2とかが見えます.